映画「グリーン ブック」を面白くお届けっ!
こんにちは、ファソラです。
今回は、2018年製作の映画「グリーン ブック」について書きたいと思います!
監督は、ピーター・ファレリーさん。
この映画は、アカデミー賞等沢山の賞を受賞しているんですが、観てて、確かに面白いなって納得させられる素晴らしい映画です。
脚本は、事実に基づいていています。
主な登場人物は2人。
その2人の友情が育まれる過程が描かれています。
その1人、トニー・ヴァレロンガ(通称リップ)役に、ヴィゴ・モーテンセンさん。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」では、アラゴルン役を演じていらっしゃいました。
存在感のある、素晴らしい役者さんです。
で、その実在の人物であるトニーさんの息子さんと監督のファレリーさん等が脚本を書かれています。
リップは、丁度仕事が無くなっちゃった時に、ドライバーの仕事の事を知るんです。
お金が必要なリップ。
ドライバーの仕事の面接に行くと、雇い主が黒人のピアニストだという事を知ります。
戸惑うリップですが、そこは口の上手いリップ。
黒人の事を良くは思っていないなんておくびにも出しません。
実は、映画の初め頃に、彼の家に黒人2人が仕事で入ってきてて、彼の奥さんが2人にコップで飲み物をあげてるところを
リップは目撃します。
すると彼は、誰も見ていないところで、そのコップをゴミ箱に捨ててしまいます。
って、ところが、上手いなって感じ。
なるほど・・・、リップは心の奥底では黒人が嫌いなんだなって分かるんです。
だからこそ、雇い主が黒人だと分かった時のリップの心情が良くないだろうって、観客であるこちら側は理解します。
さて、ここからです。
主要な役の2人目、黒人であるピアニスト、ドン・シャーリー役をなさっているのは、マハーシャラ・アリさん。
この方は、この映画で、アカデミー賞助演男優賞を受賞なさいました。
ピアノ演奏の場面は引き込まれるようです。
特に、最後、場末の酒場で飛び入りでピアノを弾く場面があるんですが、何だか、そこが一番感動しちゃいました。
スポットライトを浴びて壇上で沢山の人々の前でピアノを弾いている時とは全く違った、
凄く楽しんで伸び伸びと弾いているんです。
その時の、ドンが普段は見せない、本当に楽しそうな表情が、観ているこっちまで伝わってきてワクワクしてしまいました。
リップとドンって、きっと正反対の性格なんでしょうけど、基本、2人の心は元々がキレイなんでしょうね。
ただ、最初の頃は、お互い余りにも違いすぎることに苛立つんです。
ケンタッキー・フライドチキンを車の中で食べるシーンなんか笑えます。
手掴みで食べるなんてしたこともないドンは、ドン引き・・・。(ダジャレ)
それを、リップは「食べろ、食べてみろ」ってしつこいんで、仕方なくドンは食べ始めるんですが、
美味しかったんですよね。(分かる、美味しいもん)
リップが、食べ終わった骨を車の窓から捨てるのは許したドンですが、飲み物のカップを捨てたリップに、
わざわざ車をバックさせて拾いに行かせます。(骨はいいらしい)
黒人ということで、色んな差別を受けるドンを、最初は仕方なく庇っていたリップも、
次第にドンを理解し、彼の立場になって行動するようになって行きます。
ここで、ファソラのここが面白い!「ここおも!」のコーナー!
一番笑えたのは、リップが奥さんに書いてる手紙なんです。
いや、もう、これは、ホント、楽しい!
最初、ドンは手紙を書いているリップをフーン、みたいな感じで観察していましたが、
あまりに文章が酷くて、見かねて、ドンが文章を考えてくれるようになりますが、その時、ドンが、
リップに言った言葉。
「切り張りの脅迫状だと思った」
わあっ!
凄い!
表現がストレート!
てか、そうそうって、頷いちゃったファソラ。
だって、ホント、リップの手紙、あちこち黒く塗り潰されてて・・・。
「DEERは鹿だよ」
ってリップに教えてるとこも笑っちゃいました。
そして、そんな面白いとこを除いたって、実はファソラがすごっ!ってなったのは、(いつも、どうでもいい場面ばかりだけど)
リップがベッドの上で食べるピザのシーン。
ピザ!デカッ!
その大きなピザをリップが二つ折りにして食べるシーン!
大きさも驚くけど、二つ折りって!
二つ折りって!!!
スバラシイ・・・。
この映画は、人種という壁や、人間の尊厳、そして、偏見等、色んな事を考えさせられます。
ピアニストとして成功したにも関わらず、孤独に1人で偏見等と戦っているドン。
時として、2人はお互いを見失いそうになりますが、
やはり、一番大切なのは、思いやる心、優しさ。
ドンは、ガサツなリップに、それを見出したのでしょう。
ホント、素敵な2人。
お時間があったら是非観てみたらいいかなって思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!